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時短勤務中の異動辞令は拒否できる?法律の観点から状況別に解説

組織で働く以上、絶対に出会うであろうことは何か?それは「異動」です。実際に筆者自身も異動は何度も経験してきました。大阪→東京への異動や、東京都内での異動、また関連会社への出向も経験しています。ただワーママが一番気になるのは時短勤務中の異動ではないでしょうか。育休から復職しての時短勤務に慣れてきたところで飛び込んできた異動辞令、しかもそこは激務な部署です。時短勤務で務まる気はしないから断りたいけどそれってアリなの?時短の権利を主張しすぎではないか?様々な悩みがあると思います。時短勤務であることを理由に、異動辞令は断れるものなのでしょうか?これはワーママが悩む問題です。このような悩みを解決するための方法を伝授いたします。

時短勤務中の異動事例…これって拒否できる?

では早速時短勤務中に異動辞令が下された場合、拒否することは可能なのか?具体的な状況を交えて解説していきます。

時短勤務が認められない・現実的でない部署への異動は拒否できる?

異動した際にそこが激務という噂を聞いたらどう思われるでしょうか。時短が認められない・変則的な仕事・深夜残業が常態化している・保育園を迎えに行くのも難しいような遠方への異動、このような異動が命じられた場合、泣き寝入りしてしまうかもしれません。このような時は、どのようにすればいいのでしょうか。結論から言うと、基本的には業務命令を断ることはできないです。ただ、育児介護休業法代23条により、「事業主は、3歳に満たない子を養育する労働者に関して、労働者の申出に基づき労働時間の短縮措置を講じなければならない」としており、これは「義務」となっています。

簡単に言えば、社内規定よりも法律が優先です。法律の面から異動拒否は不適切ではないため、もし上記のように通勤が厳しい・激務などの事例が当てはまるようであれば上司や人事と話をしてみてもいいように思います。

復職と同時の異動…元の部署が希望の場合拒否できる?

復職したと同時に異動することは非常に多いです。私も復職した友人を数名みてきましたが、大体は異動していたように思います。特に営業職にいた方は営業ではなく、バックオフィスか営業以外の部署に異動されていたように感じます。

もし元部署が復帰希望の場合は異動拒否できるものなのでしょうか。

まず前提として、不利益な取り扱いでなければ、業務命令は拒否できません。育児・介護休業法には、解雇や不利益な取り扱いをしてはならないとあり、例えば不利益な配置の変更を行うことは禁止されているが、「新しい仕事や新しい人間関係に慣れるのが大変だから」くらいの理由では、目に見える不利益とは言えないため、異動を受け入れざるを得ないです。しかしこれがマタハラに当たるのではないかという議論にもなるためもう少し詳細に記載します。

厚労省の指針では「育児休業及び介護休業後においては、原則として原職又は原職相当職に復帰させることが多く行われているものであることに配慮すること」とあるため、原則として、会社は元の部署に復帰させて給与・手当・役職は休業前と同様にすることが求められています。しかし、営業職など時短での業務が困難な場合は異動するケースはございます。業務と本人の希望を掛け合わせて考えることが原則です。

異動辞令を拒否できずに退職に追い込まれたら?

不利益な配置転換とは言えないが、「異動は嫌だ。」「異動するのならもう辞めたい。」と思っても不思議ではありません。ただ現実問題いくら嫌でも、原則として業務命令を断ることはできません。どうしても嫌なら退職するのも手段の一つです。勤務先や仕事内容を選べる「派遣」など、退職を機に新しい働き方を模索するのも時短ワーママの選択肢です。今の時代短時間でも働ける仕事はオフィスワークでもたくさんあります。もちろん在宅も可能です。ストレスをためて泣き寝入りするのではなく、外を一度見てみるのも手段の1つだと思ってください。

育休明けに異動希望を出すのは非常識?

育休が明けた後に、元の部署に戻るも当時と同じように働くことが困難な部署もあります。営業部など時短後にお客様から急な連絡があれば対応することが求められたりします。その際に異動希望を出したいという気持ちはとてもわかります。結論、非常識ではないですむしろ働ける部署があれば、積極的に手をあげてもいいように感じます。その際はしっかりと理由を伝えるようにしましょう。それだけで効果が変わります。

  • 子供がまだ小さいため、夜勤のない勤務に異動したい。
  • 時短で働きやすい部署に異動したい。
  • 自宅の近くの支社に異動したい。

などおそらく要望があるはずです。私生活に影響がなく、できるだけストレスなく働ける環境を探すようにしましょう。人事なども真摯に聞いてくれるはずです。とはいえ、会社にはそれに応じなければいけない義務はないです。個人にとってメリットがあり、組織にとってもメリットがあるような話をすることがベストです。

育休明け・異動時の挨拶とマナー

最後に育休明けや異動時の挨拶とマナーに関してお伝えしたいと思います。久しぶりに職場に行くことになるため、事前に挨拶やマナーを心がけて早期に周りからの支援をもらえるようにしておきましょう。復帰後働きやすくするための手法と捉えてください。

育休からの復帰を伝える時期は?

一般的に復帰時期を伝えるのは、育児休暇が終わる1~2カ月前と言われています。会社によって時期が異なる可能性もあるため事前に聞いておくといいでしょう。事前にメールか電話で復帰面談のアポをとるようにしましょう。その際に希望勤務地や条件も伝えるようにします。

復職当日・異動日に必要なものは?

復帰当日はこれまでサポートしてくれていた社内の同僚や上司に対してお礼を伝えましょう。その際に菓子折りを準備することを忘れないようにしてください。個包装になっていて、日持ちするものが良いです。ただ何より感謝の気持ちを伝えることが重要です。

復職・異動の挨拶はどうすればいい?

おそらく復帰後の最初には全体朝礼のあいさつか、部署の挨拶があります。元の部署に戻るケースもあれば違う部署に異動するケースもあります。ではその場合どのように挨拶を行えばいいのでしょうか。

好感を持てる挨拶礼:

本日より復帰させていただく△△です。

みなさん忙しい中育休中のフォロー本当にありがとうございました。

おかげさまで育児というとても貴重な体験に専念でき、職場復帰の日を迎えることができました。

少しでも早く戦力となれるよう初心に戻って業務に取り組ませていただきたいと思っています。

今後ともご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

復帰と同時に異動するケース:

本日から復帰することになりました、○○と申します。

育休中、様々な方に業務をフォローしていただけたことを心から感謝いたします。

以前は○○部で○○を担当していましたが、復帰と同時にこちらへ異動させていただくことになりました。

異動したばかりで業務上わからないことが多々出てくると思います。

しかし、できるだけ早くみなさまのお力になれるよう努力してまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

好感を持てる挨拶が復帰の際に、重要になります。復帰の時は誰もが不安を抱えています。新しい部署に異動だとなおさらです。まずは、明るい笑顔で復帰の挨拶ができると導入は成功です。しっかりと頑張る旨を伝えられるようにいたしましょう。きっと暖かく迎え入れてくれます。

まとめ

  • 異動の拒否は可能なのか?基本的に不利益な取り扱いでなければ、業務命令は拒否はできません。ただ育児・介護休業法に解雇や不利益な取り扱いをしてはならないとあるため、育児が困難・時短が困難というものがあれば拒否が可能なケースもあります。悩まず相談するようにしましょう。
  • 厚労省の指針では「育児休業及び介護休業後においては、原則として原職又は原職相当職に復帰させることが多く行われているものであることに配慮すること」とあるため、原則として、会社は元の部署に復帰させて給与・手当・役職は休業前と同様にすることが求められています。
  • 復帰後の挨拶とマナーに関して、紹介させて頂いた例文を元に元気に明るく挨拶することで復帰がスムーズになります。職場で今後頑張ることの意向と育休中のフォローお礼を伝えることで、復帰後も支援頂けるはずです。

少しでも復帰の悩みがある方は、悩まずに周りに相談するようにしてください。

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